AUTOSAR OS仕様とTOPPERS/ATK2の使い方テキスト
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3.テキストの形態
A4両面印刷(カラー).公開講座の講義で使用するスライドが2in1で印刷されています.
4.概要
車載アプリケーションソフトウェアの開発分野においてAUTOSARの導入が進んでいます.AUTOSARの導入により,アプリケーションソフトウェアの再利用性 は向上しますが,引き換えとしてメモリ使用量や処理速度等のオーバーヘッドが増大してしまうことが懸念されています. この問題に対応するには,アプリケーション開発者が,ソフトウェアコンポーネントだけでなく,RTE,BSWの仕様/実装も理解した上で,ECU全体の構成を考慮して最適化等を行いながら開発できることが重要となります. 特に,すべてのコンポーネントを動作させるOSは,AUTOSARアーキテクチャを支える土台であり,その仕様/実装を理解することによって,AUTOSARアーキテクチャにおけるソフトウェア開発や最適化 (チューニング),デバッグ等を容易にすることが期待できます.
本テキストでは,BSWを構成するモジュールの一つであるAUTOSAR OSを,名古屋大学大学院附属組込みシステム研究センター(NCES)が開発しTOPPERSプロジェクトから公開しているTOPPERS/ATK2を題材に,解説します.
本テキストでは,AUTOSARの基本セットであるシングルコア向けのSC1の範囲を対象とし,メモリ保護やタイミング保護は対象外となります.
本テキストは,既にAUTOSARを使用されている方,AUTOSARの導入を計画されている方に最適です.
本テキストには,AUTOSAR OS(ATK2-SC1)の実行方法や使用方法を学ぶ演習が含まれています.
5.到達目標
・AUTOSARの概要を理解する
・ATK2の使い方を理解する
6.対象者
以下の(1)(2)の条件がOR条件の方
(1)AUTOSARプラットフォームを使用した車載アプリケーションソフトウェアの開発に従事している, もしくはする方
(2)AUTOSARに興味のある方
7.前提条件
・C言語の知識があること
次のテキストでの学習を推奨する.
・「AUTOSAR 概論」
8.テキストの内容
"サンプル"の文字をクリックすると,各章のスライド(一部)をご覧いただけます.
1.リアルタイムOSの基礎(サンプル)
2.AUTOSARにおけるAUTOSAROSの位置づけ(サンプル)
3.AUTOSAR OSの機能(サンプル)
4.TOPPERS/ATK2の概要(サンプル)
5.TOPPERS/ATK2プログラム演習(サンプル)
9.演習環境
演習を実施するために以下のハードウェアとソフトウェアが必要です.
・WindowsPC
Windows 7 32bit/64bit で動作確認済み
・評価ボード
北斗電子 HSBRH850F1L
・デバッガ
ルネサスエレクトロニクス E1
・コンパイラ・デバッグソフトウェア
ルネサスエレクトロニクス CS+
無償評価版をダウンロードして使用します
・演習用プログラム
TOPPERSプロジェクトのサイトから無償でダウンロード可能
ZIPによるダウンロード
公開サイトの下にあるZip Archiveをクリックしてダウンロード可能
SVNによるアクセス
svn co http://dev.toppers.jp/svn_user/contrib/autosar_os_training/trunk
10.公開講座
・同じテキストを用いた公開講座を実施しています
・開講時期や内容については“AUTOSAR OSとTOPPERS/ATK2の使い方”の講座概要ページからご確認ください