NEP|名古屋大学組込みシステム人材育成プログラムNEP|名古屋大学組込みシステム人材育成プログラム

モデルカーを用いたAUTOSAR CP開発入門 [対面開催](中止)

新型コロナウィルス感染症の影響がなくなった時点で開講します.
現在は,開講の予定が立っていません.

開講日

2021年07月13日(火曜日)および07月14日(水曜日)の2日間

開講時間 09時30分から17時00分
(09時00分開場,初日集合時刻09時15分)
受講申込期間 2021年06月29日(火曜日)24時まで
受講料 50,000円(税込)
enPiT-Pro Embの「名古屋大学車載組込みシステムコース」のコース受講料に含まれますので,同コースの履修者には請求しません.
定員(先着順) 8名
会場 名古屋大学 ナショナル・イノベーション・コンプレックス(NIC)館3階大会議室(アクセス
講師 浅野友宏(富士ソフト株式会社)
講師は都合により変更する場合があります
講座概要

車載組込みシステム開発において,欧州ではAUTOSAR CP(クラシックプラットフォーム)仕様に基づいたプラットフォームの導入が進んでいます.

AUTOSAR CPは,車載 ハードウェアの違いを吸収し,車載アプリケーションソフトウェアの部品化と流通を促進するために,基本ソフトウェア(BSW)とランタイム環境(RTE)の仕様を定義しています.しかし,AUTOSAR CP仕様に準拠することでオーバーヘッドが大きくなることに加えて,仕様の膨大さや複雑さ,曖昧な仕様や未規定の仕様が多く存在するなどの問題があり,日本国内での導入は進んでいません.昨今の車載ソフトウェア開発では,機能安全やECU統合など,新しい要求への対応が必要になり,日本でもAUTOSAR CPへの対応が迫られています.

本講座ではマイコン制御が可能なモデルカーを題材として,AUTOSAR CPを用いて開発した事例から,実践的にAUTOSAR CPについて解説します.

本講座では,AUTOSAR CPを用いて開発した事例を中心に取り扱うため,AUTOSAR CPの基礎的な情報は省略します.

実習機材 講義当日は,受講者にWindowsPCと演習ボードとモデルカー一式をお貸しします
モデルカー(2~3名で1台の機材を共有),コントローラ,E1デバッガ
到達目標 以下の一連の開発によりAUTOSAR CPの設計メソドロジーを理解する
・システム設計及びSW-C設計
・RTE,BSWのコンフィギュレーション
・RTEジェネレータによるコード生成
・SW-C及びECUインテグレーションコード作成
・動作確認
対象者 以下の(1)(2)の条件がOR条件の方
(1)AUTOSAR CPプラットフォームを使用した車載アプリケーションソフトウェアの開発に従事している,もしくは従事する予定の方
(2)AUTOSAR CPの設計メソドロジーに興味のある方
前提条件 ・C言語の知識があること
・本講座を受講する前に以下の講座を受講することを推奨します
 AUTOSAR CP概論
 AUTOSAR CP OS仕様とTOPPERS/ATK2の使い方
講義計画 1. 開発対象アプリケーション
2. 開発環境
3. AUTOSAR OS仕様
4. AUTOSAR OS対応プログラム
5. AUTOSARプラットフォーム
6. AUTOSAR SW-C 対応プログラム開発:1ECU版設計
7. AUTOSAR SW-C 対応プログラム開発:2ECU版設計
8. AUTOSAR SW-C 対応プログラム開発:演習課題
 演習課題1:機能追加  演習課題2:SW-C移動  演習課題3:ECU追加(3ECU版)
評価方法 enPiT-Pro Embの「名古屋大学車載組込みシステムコース」履修者がこの科目を受講した場合の修了認定基準は,次のとおりです..
・指定演習課題の成果デモンストレーションにより評価する
・全時間数を出席していること
これまでに受講された方々の声
  • AUTOSAR OS全体を把握することができた. ソフトPF,RTOSの知見が会社としてないため,基礎技術として活用できる.
  • AUTOSARのさわりは知っている程度であったため,今回の講座のように,実際にソフトを見たり,動きを体験できたのはありがたいです.
  • 理解していた内容が適切であった事,質問を考えていた内容に回答いただき,理解が深まった
  • 今まではAUTOSARの各レイヤのおおまかな情報しか理解しておらず,実際にRTEやBSWがどういった処理を行ってランナブルを実行するのかわからなかったが,この講座で学ぶことができた.
  • AUTOSAR設計メソドロジーに触れることができたので今後の武器になると思い,自信がつきました.
  • 今後AUTOSARへの対応をしていく際にOSの知識を用いてコンフィギュレーション,デバッグ時に役立てられると思う.
  • OSについて理解を深めることができたため今後のAUTOSAR開発に役立てることができそう.
  • AUTOSAR, RTOS, ジェネレータなど新しい知識の獲得や復習ができた.
備考
  • 複数回開講する科目の場合,改良を目的として教材をマイナ改訂する場合があるので,完全に同一の内容とならない可能性もございます.しかし,到達目標や扱う内容に変わりはありません.
  • お申込みや開講に関わる諸条件は,公開講座開講規約のページをご覧ください.
  • enPiT-Pro Emb向けの文部科学省BP要件該当授業時間数(実務家教員)情報:この科目は12時間です.
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